モノの命

台風で外に出れず、洋服の整理でもするか、、、と
重い腰をあげた私。。使わなくなった赤ちゃん用肌着が
たくさんあり、「捨てるのは簡単だけど、なんだかMOTTAINAI」と
思い留まり、四角く切って掃除のときに使うことにしました。

柔らかい布は洗車のときにも活躍してくれそう。

昔の人は浴衣を自分で作り、それが古くなると
台所のふきんや
赤ちゃんのおしめに形を変え、
さらに古くなったら雑巾にしていました。

そして、使い切ってボロボロになった雑巾は、
さらに風呂やかまどに
火をくべるときの火種に使い、
最後の最後まで使い切ったとか。

モノが溢れている時代だからこそ、昔の人のように
「モノの命」を生かす
暮らし方に憧れます。
そんなことを思いながら肌着をチョキチョキ。
ボロボロになるまで使っちゃいましょう。

長く使うといえば、西条市内に80年前に宮嶋組で
建てたお宅があります。
先々代の時代に建てられた木造住宅。
古くなったので「壊す」という選択肢もあったようですが、
家主様の「小さい頃から住んでいた思い出深い家なので・・・」という
アツい思いがあり、リフォームして「残す」ことになりました。

屋根瓦は厚くて軽い、地震に有利なROOGA(ルーガ)を採用し、
建物には筋交いを入れ、耐震補強を施しました。
このように家に愛着を持っていただき、長く住んでくださるというのは、
ものづくりに携わる我々にとってはとても嬉しいことなのです。
これからの80年も住み続けていただけますように・・・。

一枚の布を形を変えながら使い込んでいくこと、
ひとつの建物を手を加えながら長く住んでいくこと、
モノの命に対する敬愛の念が込められている
ような気がします。

カタチあるものはいつかはなくなります。
それでもモノの命を長くしていくことは
使い手次第なのだと。

私が長く愛用しているもの?それは・・・

幼稚園時代から使っているこのハサミです。
しかも兄のお下がり。切れ味が悪くなったら
アルミホイルをチョキチョキして復活!!

まだまだ現役バリバリ!!これからもヨロシク!!

みなさんの長く使ってる愛用品は何ですか?