たてものの終わり方

今月号の「広報さいじょう」に東予中央保育所の園児たちによる
ペイントイベントが掲載されていました。

出典:広報さいじょう5月号

取り壊しの前に、40年以上たくさんの子供たちが過ごした建物に
感謝の気持ちを
込めて、ペイントをする。
子供たちの笑顔溢れる様子を見て、
こちらまで嬉しくなりました。

建物の始まりは上棟式といったお祝いの儀式があったり、
完成時はたくさんの人に喜ばれ、注目もされます。
しかし、年月が経ち、役割を終えた建物は、ひっそりと取り壊されるのが
多いのではないでしょうか。

私は建物の終わりにも感謝の気持ちを伝える儀式があってほしいなと思います。

今回のペイントイベントはそんな建物への感謝を伝える儀式だったのでは
ないかと思います。保育所の役割を果たした建物の最後を、子供たちの笑顔で
飾ることができたのは、最高の建物生涯(?)だったのではないでしょうか。

今回、宮嶋組はペイントで使用した水性塗料を提供させていただきましたが、
こうして地域の子供たちの笑顔の一端を担えたのならとても嬉しく思います。

この春、東予中央保育と国安幼稚園が統合して国安こども園なりました。
建物も次のバトンが渡されました。
よい建物生涯を送れますように。

【施工事例】西条市立国安こども園