灯滅せんとして光を増す

玄関を開けたときに目に映る紅葉。
5月頃には鮮やかな新緑で、秋にさしかかると黄みがかった赤に変化し、
晩秋には真っ赤に染まる紅葉。
最後の力を振り絞り、燃ゆるような赤を見せてくれています。

ふとこんな言葉を思い出しました。
「灯滅せんとして光を増す」
ともしびが消えようとするとき、一瞬その光を増す。
物事が滅びる直前に、一時勢いを盛り返すたとえ。

わが家の紅葉は滅びるわけではないのですが、「今年もこれで見納めよ」
と言わんばかりに、内なる炎を燃やしてくれているように思えたのです。

今年もいろんな色で楽しませてくれてありがとう。

紅葉の向こうには石鎚山。
もうすぐ雪化粧を始める頃ですね。