作文と建築

実家の押し入れから小学6年生のときに書いた作文が出てきた。
それは先生の添削だらけで真っ赤だった。作文の指導が厳しい先生で、
何度も何度も書き直しをしたことを覚えている。
その先生は「文を作るときは構造を大切に!」と書いてあった。
6年生の私にはおそらく、理解できていなかったであろう。
今ならわかる。あのとき、先生が言いたかったことが。

作文は建築に似ていると思う。設計図も大事だし、柱も梁も必要だし、
そもそも構造がしっかりしてないと積み上げることができない。
基礎構造がしっかりしていれば、話の展開もできるし、
ときには遊びを入れることだってできる。

ふと、昨年見たドラマ「ドラゴン桜」の中で印象的だったセリフが頭をよぎる。

「国語は科学だ!そして創作とは建築学である!
 そして建築学を無視した創作物は全て糞だ!
 そんなものは読む価値なし!」

よい文であれ、よい建物であれ、それらは基礎構造が
しっかりしているということを改めて実感したお正月でした。

宮嶋組は基礎をしっかりと精進してまいります。