四国山脈を望む家その4(建方)

2018年2月

「2月は逃げる・・・」と言いますが、今年も逃げるようにあっという間に
過ぎていきました。そんな中でも「四国山脈を望む家」は着々と工事が
進んでおります。2月のメインイベントは「建方」です。

建方(たてかた)・上棟(じょうとう)・建前(たちまい)・棟上げ(むねあげ)・
建舞(たちまい)いろんな言い方があります。
木造であったり鉄骨であったりで呼び方が変わり、地方によって言葉が
違うようです。ちなみに西条では建前(たてまえ)と呼ぶことが多いです。
「上棟式」とかは聞き馴染みがあるので、一般的には「上棟」が分かり
やすいでしょうか。

呼び名はさておき、基礎の上に軸組を一気に組み上げる工程は
住宅工事のひとつの節目となる重要な工程です。

土台敷きが完了したところ

1階柱から棟木までを一気に立ち上げます。
棟梁はじめ8人の大工さんが息の合った作業でどんどん形が
できてきます。

材木屋さんもずっと立会ってくださって、一緒に建前を手伝ってくれました。
小雨の降る中なんとかお天気ももってくれて無事に建前完了。

引き続き屋根下地工事に移り、垂木を掛け、野地板を張ります。
1階の垂木は化粧のところもあり、ひとつひとつ丁寧に慎重に
組んでいきました。
青空の下、家の全体像がだんだん見えてきましたね。

 

餅まき?餅投げ?

今回は餅まきはありませんでしたが、上棟式での餅まきは、「散餅銭の儀」という
災いを祓うための儀式の中で、餅と銭をまく事がもとになっているようです。
私も小さい頃に実家が建ち、そのときに父親がハチマキをして威勢よく
二階から紅白餅や赤い紐が括られた5円や50円を投げる姿を強烈に
覚えてます。最近では餅まきをすることは少なくなりましたが、空からお餅や
お菓子やお金が降ってくるなんて、こんな面白いイベントはなかなかないですね。
近所のおばちゃんがエプロンを広げて、お餅をゲットしていた光景をふと
思い出しました。