子供のころ、夏休みの日記に書いていた気温はいつも「28℃」でした。
クーラーなんてなくたって、窓を開ければ涼しい風が部屋を通り抜けていったものです。
早朝の澄んだ空気に包まれ、首からラジオ体操のカードをぶら下げて、ちょっと気だるそうに体操をする。
それが、遠い昔の夏休みの朝でした。
時が経ち、夏はすっかり様変わりしましたね。朝から30℃近く、昼間は35℃超えも珍しくなくなり、
我が子を外で遊ばせるのもためらってしまいます。
北海道でさえ39℃を記録するニュースを見て、「日本の避暑地はいったいどこなんだー!」と叫びたくなりました。
いや、待てよ。私は20年前から知っていたのです。沖縄が、日本の新たな避暑地になるんじゃないかと。
沖縄で働いていた20年前、昼休みはパーラーで買ったうちなー弁当を、海辺の木陰で食べていました。
海風が吹き抜ける涼しさは、クーラーのそれとは全く違って、何とも言えない心地よさでした。

その時、地元の人に「沖縄は高山もないし、海風が熱を和らげてくれるから、気温が34℃以上になることは滅多にないさー」と
教えてもらったのです。その言葉に「近い将来、沖縄が避暑地になるかもしれませんね」と笑いながら話した記憶が、
今年の夏、ふと蘇りました。
気象庁のデータによると、今年の沖縄は猛暑日(最高気温が35℃以上)を記録しなかったそうです。
きっと、このまま猛暑日なしで夏を終えるのでしょう。羨ましいかぎりです。
木陰で食べたポーク卵弁当の美味しさと、頬をなでる海風の心地よさを反芻しながら、あと少し、この猛暑と戦おうと思います。
