言葉との出会い その3

おはようございます。早いもので10月も今週で
終わり。カボチャのオバケたちの姿も今週で
見納めですね。オバケたちに負けないように
今週もがんばってまいりましょう!

さて、今日の「社長のつぶやき」も最近出会った
魅力的な
言葉をご紹介します。

 

「経済学は悲しみを分かち合うために」

これは本のタイトルです。著者は、神野直彦さんです。
財政社会学の権威で、現在は、日本事業大学長、
東京大学名誉教授でいらっしゃる方です。

その本の一節です。

“現在では人間は、夢と希望に胸を熱くし、
未来への使命感に奮い立つのではなく、
未来に対する不安と恐怖に脅えている。
それは、人間とは利己心に支配された
「経済人」であり、競争原理に支配された
市場の神に人間の運命をゆだねなければならない・・・
そうなると、人間と人間との関係は、
市場関係へと一元化されてしまう。
それは、他者を手段とする関係である。
人間を労働力の担い手という手段としてしか
位置づけなくなる。
人間の社会は、人間を目的としなければならないのに、
人間を手段とする社会となってしまう”

(引用:「経済学は悲しみを分かち合うために」神野 直彦 著
 岩波書店 2018年出版)

本来の経済学、ここでいう財政社会学は
悲しみを分かちあう本来の人間性の実現を目指すものである。
「経済活動の中にこそ、人間性を豊かにするものが無ければならぬ」
と信じてきた私には、感動的な本でした。

これに意を強くして、会社運営に当たり、
人間性を実現する経営を私も実現したいと思っています。