作る楽しみ、修理できる安心感

「家電製品ってなんで一気に壊れだすんだろー」
なんてこと思ったことありませんか?オモチャもまた然り。
我が家の電池式のオモチャたちが、示し合わせたかのように
次々に電池切れになりました。

動かなくなったオモチャを不思議そうに眺めている観察隊2号に
「デンチないのよ・・・」というと、
「ゲンキないのか・・・」と納得。
ま、大きい意味では間違ってなはいのであえて訂正はせず。

「最近のオモチャってなんでこんなに電池使うんだろう・・・」と
ぼやきながら、一斉に電池交換。そんな中、
電池交換しても動かないオモチャもチラホラ。
もうこうなったら母ちゃんお手上げです。

自分で修理できるわけじゃないし。。

随分前、ある人に
「自分の身の周りのモノはできるだけ自分で作ったり、購入しても
修理して使い続けられるものにしなさい」
と教えられた言葉がグサリと心に刺さりました。

 

作る楽しみ、修理できる安心感

電池を入れればすぐに使えるオモチャも楽しいけれど、
そこにはスッポリと「考えながら作る」という楽しい工程が
抜け落ちてます。

子どもの頃、父の手から作り出された
竹とんぼや竹馬、竹の水鉄砲、わりばし射的。
ナイフで削りながら微調整をしていく工程が子どもながらに
楽しく、完成したときの喜びもひとしおでした。

そして、壊れてもすぐに修理してもらえるというのも
どこか安心感がありました。

 

電池交換をした次の日、そんな子どもの頃を
懐かしむかのように、観察隊1号とわりばし射的を
作って
みました。

わりばし、カッター、はさみ、厚紙、マスキングテープ、
接着剤(今回はグルーガン)を準備して、
チョキチョキ、貼り貼り・・・

子どもの頃に作ってもらったのは、もっとかっこよかった
のに、自分でやるとこんなもんです(悲)

 

考えながら作る

射的の的は観察隊1号が担当。

大きさはどのくらいがいいか、
どうやったら自立するか、
ゴムが当たったときにちゃんと倒れるか。

「うーん、ダメだー」
「そうだ!いいこと思いついた!」など叫びながら、
試行錯誤の連続。

トライ&エラーを繰り返すことって、仕事でもよく
ありますよね。自分で考えながら、自分の理想に
近づけていく作業。前頭葉フル回転です。

完成した的に見事命中させた瞬間は、
電池を入れ替えたおもちゃを手にしたときよりも
目がキラキラしてたような気がしました。

 

修理しながら長く使う

何度か遊んでいて、わりばし射的が壊れても、作る工程を
観察していた観察隊1号は自分で修理してました。
「自分で作ったものに愛着を持ち、修理して使おう」という
心が芽生えてくれたのなら、母ちゃん的にガッツポーズです。

修繕を重ねて大切に使っていくというのは、「住まい」にも言えること。
住まいも設計士さん、大工さんや建具屋さん、左官屋さんなど様々な
職人さんが丁寧に作った手づくりの作品です。
その作品が修繕を重ねながら長く使われるよう、宮嶋組も尽力したいと思います。