おかげさまで83周年

初夏の若葉の中を風が吹き渡る5月。
そんな爽やかな5月に宮嶋組は83回目の誕生日を迎えました。

昨年の5月は初代の宮嶋重嘉について触れましたので、
今年は2代目の宮嶋和幸について少し書いてみたいと思います。
会長や社長に情報提供してもらいました。

こちらが宮嶋組2代目社長の宮嶋和幸です。

<趣味>旅行(一人旅)、散歩、マージャン
<好きな言葉>初心忘るべからず

 

毎日、真っ白なズック(ゴム底の布製の靴)を履き、
雨の日も風の日も自転車で通勤。それが2代目のスタイル。
弱音を吐かず、仕事に厳しい人だったそうで、会社では
多くを語らずともその背中が雄弁に仕事のあり方を語って
いたのではないかと想像しました。

厳しさを物語る2代目が残した新聞の切り抜きがあります。

「他人は騙せても自分は騙せない。顧みて恥ずかしいと思うような
ことはするな。右せんか左せんかと迷ったときは、自分にとって
辛いと思う方を選べ」という内容の記事。
きっと2代目も共感し、この記事を切り抜いていたのだと思います。

西条中学の46回卒業生で創った本の中に、
「散歩道」と題した
随筆が残されていました。
趣味としていた散歩について、どのようなことが書かれているのか
興味津々で読み進めてみました。

(以下抜粋)

「中学時代に禎瑞-氷見-神戸と走らされたのを思い出し、
そのコースを歩いてみたが、思ったほど疲れもしなかった。
ただ歩くだけでは芸がないので、何回目からだったが、
吉祥寺、石鎚神社、氷見の旧道を西に歩き、小松の香園寺まで行き、
帰りは宝寿寺に参り、氷見に帰って元のコースを通って、石鎚神社、
前神寺と参って帰ってくる。
時間にして、7時間、歩数にして37,000歩ほどの道のり。」

このくだりを読みながら、その距離を想像してみました。
想像しただけでも息切れしそうです。
散歩と呼ぶには長すぎる、普通の人では歩けない距離ですね。。

2代目は若い頃、柔道で鍛えたそうで、強靭な身体があるからこそ
その距離を楽しむことができたのだと思います。

 

また、晩年にはいくつかの俳句がメモ用紙に残されていました。

「夕焼けに 光と影の 柿ひとつ」

大好きな散歩を楽しみながら詠んだのでしょうか。
夕日に照らされた美しい西条の田園風景が目に浮かびます。

仕事の面では厳しかった2代目も孫に対してはとても寛大で、
家に帰れば優しいおじいちゃん。
孫と犬の散歩をするときは下駄を履いていたそうで、カラーンコローンと
いう音が西条の美しい田園風景にこだましていたことでしょう。

昭和の時代の宮嶋組を支えた初代と2代目。先人たちが
築いた礎を大切に守りながら、令和の時代も我々は
地元に貢献できるよう日々コツコツと
精進して行きたいと思います。