文化伝承

秋晴れの日曜日。木材を持った男の人をよく見かけた。
大工さんかな?いや、違う。
近くではだんじりが組み立てられていた。

社寺建築のような技法で釘などは一切使わず、
組み立てられていく。

こうして毎年この時期に組み立てて、祭りが終わったら
解体して木材を休ませる。
詳しくは知らないが 表面は十分に乾燥したように見えても、
隙間には湿気が残り、 そのまま蔵などに収めてしまうと
内部が腐食してしまうのだろう。

小さな子どもたちも見守る中、組み立てられていく
だんじりをみて、この作業もひとつの文化伝承なのだと
気づかされる。

西条に引っ越してもうすぐ4年。
1年目は祭で学校や会社が休みになることに驚かされた。
2年目は雨の中でも祭は粛々と執り行われることに驚かされた。
3年目は御殿前に並んだだんじりの数に驚かされた。

4年目の今年はだんじりの彫刻に注目しながら
西条祭を楽しみたい。

今日もどこからともなく太鼓の音が聞こえてくる。
祭はもうすぐだ。