大きな楠を目の前にすると、「となりのトトロ」のお父さんの
セリフが蘇る。
「むかーしむかしは木と人は仲良しだったんだよ。
お父さんはこの木を見て、あのうちがとっても気に入ったんだ」
素敵な家選びの理由にほっこりする。
便利さよりも自然との共存を大切にしている
お父さんの人生観が好きで、大きな木を見ると
ふと思い出すセリフ。
オトナになって「となりのトトロ」は「自然との向き合い方」を
伝えようとする作品なのだと気がついた。
自分たちの都合で自然を破壊し、自然をコントロールしようとしてきた現代。
人間の力ではコントロールできるはずもない大自然。
昨今の自然災害を見るにつけそのことを思い知らされる。
先月の「広報さいじょう」では「森が教えてくれること」の特集が
組まれていた。森は「伐って→使って→植える」を繰り返さなければ、
どんどん弱って、弱った森は土は雨を蓄えられず土石流を引き起こして
しまうことなど興味深く拝読した。
その中で「林業経営が困難な所では、常緑広葉樹を中心とした天然林
仕立ての森に戻すことも考えないといけません」という記事になるほどなぁと
思った。人工林を自然に返すこともひとつの手段だと。
私にできることはなんだろう・・・。
そんなことを思いながら、観察隊2号と共にどんぐりと落ち葉を
集める日々。