秋来ぬと

昨日は旧暦の七夕。
ここらは季節の行事を旧暦に合わせてお祝いしています。

菩提寺でもお祝いをしており、
昼間、檀家さんたちが笹飾りにつけるお札をもらいに行きます。

昼間はお仕事があってお寺にお参りに行けなかったトマトを、
せめて、のぼりや幕を張っているお寺を見てほしいと
母が夜の散歩に誘ってくれました。

住宅密集地から少し離れたところにあるお寺まで来ると、
風がひんやりとしてきます。

“秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる”

そういえば立秋か。
母は時々はっとするほど、
その時にぴったりの漢語や短歌を口ずさみます。

提灯や灯篭に灯をともし、
七夕お祝い仕様におめかしをした境内をさっと拝んで帰りました。

今年は笹飾りを用意できなかったのです。
忙しいからこそ、面倒くさいからこそ、
季節の行事は大切にしたいものです。