変化を愉しむ

玄関先の紅葉もだんだんと紅く変化をし始め、遠くに目を遣ると石鎚山も薄化粧。
まだ赤く染まり切っていないグラデーションの季節。その変化を見るのも日々の楽しみです。

木造建築も時と共に変化します。木材は雨や風に晒されて、木の茶色が抜けてシルバーグレーへと
変化をしていきますが、これが木材の経年変化の楽しみのひとつです。


先日、木造建築をご希望のお客様に「四国山脈を望む家」を内覧していただきました。
新築のような初々しさはないけれど、5年経過した木材の変化を味わいとして感じていただき
「やっぱり木造は落ち着きますね」とおっしゃっていたのが印象的でした。

分かりにくいですが、5年経過し、テラスもシルバーグレーへと変化しました。

西側のシマトネリコも5年間で大きく成長し、西日を和らげてくれる
よしず代わりになってくれています。

植栽もそうですが、経年変化していく中で建物も徐々に風景に
馴染んでいるような気がします。