小幅板天井の魅力

先日、のじもくオンラインセミナーに参加してみました。

地方に住んでいるトマトにとってはオンライン講演を
積極的に開講してくれる世の中の流れが嬉しい。
普段なかなか聞くことができない好きな建築家さんのお話を
こんなに手軽で身近にライブで聞けるなんて、
便利で有難い世の中になったものです。

今回の講演で特に興味深かったお話が、“小幅板”について。

実は宮嶋組事務所の応接間も小幅板で仕上がってます。

トマトの好きな建築家さん達が
よくこんな小幅板の天井を設計されているので、
心の隅でずっと気になっていたのです。
「この小幅板天井の心地よい感覚はなぜなのか。」と。

今回の建築家さんたちの木のお話をヒントに、
トマトなりに小幅板天井の魅力にていて
考えてみたことをまとめてみます。

1.木は人に愛着を宿す素材
木は手入れが必要な建材で、それは時に面倒ともいわれます。
しかし、手をかけていくことは愛着がわいてきます。
この“愛着”が小幅板天井の心地よさの要因の一つだと思われました。

2.木が空間にコクをもたらす
小幅板天井は沢山の木の集まりです。
ひとつひとつ違う木たちの木目や色合いが、深く繊細な空間を作ります。
また木は時が経つに従って、色見の変化があります。
この唯一無二の模様と経年変化が空間のコクとなるのです。

3.文化の融合が生みだす美しさ
セミナーで北欧の小幅板文化を、
実際の北欧建築物の写真を見ながらお話してくれました。
それを見ながら思い出したのは、
大洲にある臥龍山荘の竹網代一枚張り天井のお茶室や、
お茶の先生宅のお茶室の竹の簾網天井でした。
宮嶋組事務所応接間に初めて入った時感じた、
和のような洋のような感覚は
北欧の小幅板文化や日本の繊細な文化から生まれるのではないでしょうか。
文化の融合は美しさを生み出すのかもしれないと、
ジェフリー・バワの建築を見てて(テレビと本でしか見たことないですが)考えてます。

木への愛着、空間のコク、文化の融合
この3つが小幅板天井に魅力を感じる所以かもしれません。

3人の建築家さんのお話を聞いて、
いろいろ感じて考えて、本当に楽しかった。
他にもいろいろ考えたのですが、
長くなっちゃうので機会あればまた今度。
長いのに最後まで読んでくれてありがとうございます!