先日、工業デザイナー山中俊治さんの講演を聞きに行きました。
山中さんは有名どころでいったら、
Suicaなどの自動改札機をデザインした方で
今は東京大学の教授もされています。
昨年愛媛新聞にコラムを掲載されていて、
毎回魅力的な絵と文章を書かれていて気になっていました。
講演はまず、自分がどんなものをデザインしてきたか、
デザイン原画と実際の物の写真を紹介してくれました。
美しいイメージ、絵が、形になることにまず感動です。
山中さんがデザインされるものは、
無駄がなく、機能的なうえ、美しい。
どう発想したのだろうと思うほど
既存の形を逸脱しているものもあります。
観察して何度も実験して、考察しているそうです。
“無駄がない物は美しい”
それは民藝品にもつながると思いました。
生活の中で不必要なところを全てなくしていって、
使いやすいを追い求めた民藝品は美しい。
私が一番印象に残ったことは、
「人に伝えるための絵を描くには、物を理解することが大事。」
だということです。
理解するということは
その物の構造や使われ方、動きといった仕組みまで
分かっているということだそうです。
実は私、建物のスケッチを描けるようになりたくて、
最近水彩画を習い始めたのです。
見たままを書いていたのだから、
どおりで上手に描けないはずでした。
講演会後そんなことを愛媛新聞の記者さんにお話ししたことが、
本日の紙面に講演の感想で載ってます。
お伝え不足で、
建物のスケッチははまだまだ描けません。
お花の絵とかトレーシング技法で色を塗ったりとか
簡単なものからやってみてます。
物を描けるということは、
物を理解しているということだから、
建物を描くことで付随して、
建築の知識も増えていってくれたらなと思ってます!