小さな木造建築

猛暑に耐えた今年の夏。「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、期待を裏切ることなく、
一気に秋の空気が入り込んでくれた。クーラーを付けずに眠ったのはいつぶりだろう。
異常気象だと言われて久しいが、お彼岸の時季になるときっちりと存在をアピールする
彼岸花には毎年感心させられる。この異常気象でも狂わない開花スケジュール!

彼岸花を眺めていると聞こえてくるのは太鼓の音。
そう、ここ西条はもうすぐ西条祭なのだ。
週末はあちこちのだんじりが組み立てられ、町内を練り歩く姿に心が躍るように
なったのは、私も少し西条という土地に馴染んだからだろうか。

だんじりは小さな木造建築だと思う。
宮嶋組も木造建築を主軸としているので、だんじりの組み立てる様子を
是非一度見学したいと思っているが、今年もその夢叶わず。

少しでもだんじりのことを学ぼうとSAIJO BASEに足を運ぶ。
垂木ひとつ見ても、旧魚屋町だんじりは、垂木の端が横に突き出ているのに対し、
新しいだんじりは、垂木が突き出ていなかったり、屋根の構造が違う。
屋根の反り方も今のだんじりの方がカーブが大きい。素人的には反りが
大きいと雨が降った時に水が溜まりそう・・・とか心配してしまうが、反りが
大きい方がカッコイイのだ!(たぶん)

去年は彫刻に注目してだんじり見学を楽しんだが、今年は屋根のカタチに
注目しながら小さな木造建築物を楽しもう。
今日もどこかで太鼓を練習している音が聞こえる。