現場通信が滞っておりましたが、「人に寄り添う平屋の家」は
3月末に無事完成しました。
高さや幅や生活動線など車椅子での暮らしを想像しながら、
工事を進めました。
こちらは玄関です。
車椅子を想定し、ゆったりとした空間に仕上げました。
写真では分かりにくいですが、土間は緩やかな
スロープになっており、滑りにくいタイルを採用しました。
スロープから続く框(かまち)部分は段差をなくし、
通路の幅木の高さは通常よりも高い30cmに仕上げ、
車椅子が壁に当たっても壁が傷つかないようにしています。
玄関からリビングへ続く入り口です。
車椅子でも開閉しやすいよう扉にせず、引き戸にし、
開口幅は約85cmにしております。
対面式キッチンとリビングです。
お客様に選んでいただいたキッチンカウンターのクロスも
よいアクセントになっています。
お孫さんが泊まりに来たときに使ってもらえるようにと
4帖のロフトを設けています。
ロフトは子どもにとって秘密基地のようでわくわく
しますね。
柔らかな光が差し込む寝室。
カーテンではなく、上下に光の調整ができる
プリーツスクリーンを採用しました。部屋を
スッキリ見せることができ、レースのカーテンのような
薄日を誘い入れることもできるスクリーンです。
壁の薄いグリーンとスクリーンの濃いグリーンが
落ち着きのある空間を作り出してます。
軒天井と玄関の木目。
サイディングの金属。
異なる素材が調和したスッキリとした仕上がりになりました。
青空に向かって、切り妻屋根が両手を広げています。
お客様からもお喜びの声をいただき、心も晴れやかです。