人に寄り添う平屋の家 その4

現場通信が滞っておりましたが、「人に寄り添う平屋の家」は
3月末に無事完成しました。

高さや幅や生活動線など車椅子での暮らしを想像しながら、
工事を進めました。

こちらは玄関です。
車椅子を想定し、ゆったりとした空間に仕上げました。
写真では分かりにくいですが、土間は緩やかな
スロープになっており、滑りにくいタイルを採用しました。
スロープから続く框(かまち)部分は段差をなくし、
通路の幅木の高さは通常よりも高い30cmに仕上げ、
車椅子が壁に当たっても壁が傷つかないようにしています。

 

玄関からリビングへ続く入り口です。
車椅子でも開閉しやすいよう扉にせず、引き戸にし、
開口幅は約85cmにしております。

対面式キッチンとリビングです。
お客様に選んでいただいたキッチンカウンターのクロスも
よいアクセントになっています。

お孫さんが泊まりに来たときに使ってもらえるようにと
4帖のロフトを設けています。
ロフトは子どもにとって秘密基地のようでわくわく

しますね。

柔らかな光が差し込む寝室。

カーテンではなく、上下に光の調整ができる
プリーツスクリーンを採用しました。部屋を
スッキリ見せることができ、レースのカーテンのような

薄日を誘い入れることもできるスクリーンです。
壁の薄いグリーンとスクリーンの濃いグリーンが
落ち着きのある空間を作り出してます。

軒天井と玄関の木目。
サイディングの金属。
異なる素材が調和したスッキリとした仕上がりになりました。
青空に向かって、切り妻屋根が両手を広げています。

お客様からもお喜びの声をいただき、心も晴れやかです。