本日はホールダウン金物についてご紹介します。
ホールダウン金物とは引き寄せ金物ともいい、基礎と柱を緊結し、地震や台風に対し備えるものです。単純に家の4隅の柱に取付れば良いというものでもなく建築基準法・建設省告示1460号に定める仕口表に従うか、N値計算表や構造計算によって取付ねばなりません。
取付かたとしてはまずM12やM16のアンカーボルトを基礎の打設前にセットします。もちろんこの段階で柱に設置する位置を想定して位置と必要な埋込長さを計算します。
ポイントは打設の際にずれると柱位置に届かなくなる可能性があるのでしっかり固定すること。(反対に柱に寄りすぎると柱が立たなくなる可能性があります。)
また入隅に取り付ける場合は入隅に抱かす羽柄材を想定して余分にクリアランスを見る必要があります。
さらに筋交いが入る場合は取付位置を柱から偏芯させるなど一工夫が必要です。
これらのことを考慮した上で土台の寸法、基礎パッキンの寸法、実際に取り付ける金物高さを想定しアンカーボルトの長さ選定します。
ここまで来ればあとは大工さんに計算された金物を上棟後に取付てもらうだけです。
なかなかに奥が深いですよね。
ただし、柱の引抜強度を担保する重要な部分ですので95点ではいけません。
1本たりともミスすることは許されません。
下請け業者にまかさず、1本1本数ミリ単位で確実に管理すべき項目ですね。